起業ってこうなんだ!どっとこむ

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かの有名なサイバーエージェント社長と一橋大教授の対談。起業や経営について熱く語られている。また2006年発行ということで、ホリエモン村上ファンドのような話題も出てて、(特にその後のドタバタ劇を知っていると)とても面白かったりする。藤田氏は24歳で起業、26歳で上場、その後すぐにITバブル崩壊、その後なんとか耐え抜いて、ついに黒字化達成と、なかなか派手な人生・経営である。
社長自身が言っていることなのでどこまでホントのことか分からんけども、「企業文化重視」「終身雇用的」「他分野には手を出さない」と、意外と日本人に親しみやすい経営だなという印象。ホリエモン村上ファンドとはだいぶ異なった姿勢みたい。社長自らアプローチしていく人材獲得のやり方は素晴らしいと思った。というかベンチャーの場合それが一番効果的なのだろう。M&Aも言及してあるが、いつぞやのライブドアとは規模も志向も違うなぁーという感じ。ただ正直なところ、経営学・経済学とかには疎い自分にはよく分からん部分もまぁまぁあった。そこらへん詳しくなって読み返すと、また違う印象を持つかもしれない。
特に覚えてることを挙げると、とりあえず若い優秀な人に起業を勧めてて、IT業界もまだまだスカスカでチャンスはたくさんある!らしい。また社長に必要なのは「行動力」と「忍耐力」、要するにバイタリティがいると。あとサイバーエージェントでは、業務?がJ1〜J3と格付けされてて、若い人でも積極的にプロジェクトマネジメントでき、それがJ3からJ1へと昇格していく仕組みらしい。こういう誰もがマネジメントに関われるというのは、なかなか面白いシステムだと思った。あとは「転んだやつは笑わない」「金で来た人間は金で去る」「序列のある組織ではなくゼミのような組織が21世紀型」「グイグイ引っ張る型リーダーには優秀な人材は来ない」とか。特にリーダー論の章はとても共感できた。
米倉先生は素晴らしく説明がうまかった。自分もこういうズバッと核心をつける人になりたいね。