Steve Jobs のスピーチ

たぶんIT系の人には知らない人はいないだろうと思われる、Appleの創始者 Steve Jobs による、Stanford大学の2005年の卒業式でスピーチです。名演として知られてますが、実ははじめて聴きました。ネタ元は後輩である【id:hyon:20090608】。
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英語は聴きとりやすいし、ストーリーは明確だし、スピーチのお手本のような感じですね。だいぶ勉強になります。30歳までにこれぐらいの英語スピーチができるようになりたいです。

↑はスクリプトです。やはり原語のほうがより正確なニュアンスだから読んでいて面白い。「this is the closest I've ever gotten to a college graduation」とか表現が笑えるし、「biological mother」とかナカナカ新鮮な感じで(笑)。リスニングの勉強にも良さそうですね。ぜひシャドーイングして身につけてみたい。
一度Appleから追放されたにもかかわらず、復帰してからさらにiPodを流行らせるという、その才覚というか行動力というか、まさに天才だなという感じですね。性格にいろいろ問題あるらしいのですが、ここまで世界に影響を与えるには、それぐらい当然かもなとも思います。Jobsが近場にいたらどうなんだろうなぁ〜、・・・結構ムカつく奴かもしれませんね(笑)。彼の生き方は確かに魅力的ですが、(自分を含む)常人・凡人にはまずマネできないだろうなと思いました。
自分が最も共感した部分は、一番最初のトピックである「about connecting the dots」ですね。人生の何と何が結びついて将来を作りだすかは分からないが、でも振り返ってみると、それぞれの点がつながって今を作りだしていることが分かる、ということを言ってますね。これは自分も短い人生ながら感じることが多くて、「RPGダンジョンで遠回りしてしまったが、その間に拾った武器が、次のダンジョンでのお役立ちアイテムなのかもしれないから、特に最短経路は気にしてない。」と周囲に言ったりしてます。人生において貪欲戦略がうまくいくとは全然限らないと思いますし、またその遠回りこそが個性を作り出すとオレは信じてます。
スピーチを聴いてると、かなり赤裸々な突っ込んだ内容まで話してますね。子供のころから特に恵まれた環境ではないし、この貧乏具合に耐えてきたのは凄いことです。だからこそ言葉に重みがあるし「Stay hungry」が効いてます。間違いなく彼のバイタリティ、そして時代の風向きが重なって、これまでの数々の大成功を生み出したのかなーと思いました。僕たちがJobsのマネをしても成功する可能性はそう高くはないと個人的には思いますが(そこまでバイタリティのあるやつはそうそういないという意味でね)、ただ少なくとも「あぁー裕福ではないけれど、それなりに楽しめたなー」と思える人生を過ごせるのかもしれませんね。
オレは今ドクターの学生ですが、3年間でドクターがとれる・とれないに固執せず、常に何かしらチャレンジして何かを得続けるような、そんなドクターコースにしたいなと思いました。「hungry」に耐える精神力があってはじめて、「foolish」が意味をなすんだと思います。勘違いしないように気を付けないと。。。