上海人というカテゴリ

中国という国は凄まじく広い。ある留学生いわく「中国の方言というのは、発音がまるで別言語で全く通じないし分からない」らしい。だから日本人が全国どこでも、特別クセのある年寄りでない限り、十分に会話できるというのは凄い!ようだ。そして言語だけでなく、ファッションセンスや行動のセンスも出身によってかなり傾向が違うように思う。二年くらい前の話だが、上海出身の学生が「母親から上海人以外と結婚してはダメ!と言われている」というようなことを話していた。『上海人』とは上海出身者のことで、中国にはこういう呼び方があるんだとか。当時は古臭げな部落差別かエリート志向的なものかと思ってたが、ちょっと理解が甘かったなと最近思っている。
あくまで個人的な感想だが、上海人と話していると、日本人との文化的な差が少ないなぁー、と感じることが多い。ファッションセンスとか、立ち振る舞いとか、、、うまく言えないがそういう面で確かに身近なのだ。一緒にいて正直楽である。普段一緒に遊ぶメンバーも、ふと尋ねてみたら全員上海出身だったりする。
一方地方出身者だと、垢抜けない人は確かに多い*1のだが、「上海や北京の人は自分たちが一番偉いと思っている」と言う学生がいたりして、これはこれで複雑な気持ちになる。距離の差・貧富の差・民族の差、、とにかく差が多い国だ*2
日本人のオレから見て、東京と大阪より、北海道と沖縄より、もっと差が大きいように感じるのだから、日本人がこの感覚を理解することは到底不可能みたいだ。ただ、この異文化の渦に身を置けたことで、日本国がいかに画一的で、ある意味恵まれた環境であるか認識できた。そこは謝謝だ。
昨日のエントリに書いた授業中にゲップをする彼は、果たしてどこ出身なんだろうか。これで上海だったら最高のオチなんやけど(笑)。

*1:もちろん性格には問題はない、というか本エントリでは性格の良し悪しには一切言及してない。

*2:無理を承知で言えば、いくつか分裂したほうが合理的だろとオレは思っている