メジャーリーグで覚えた僕の英語勉強法

メジャーリーグで覚えた僕の英語勉強法 (幻冬舎文庫)

メジャーリーグで覚えた僕の英語勉強法 (幻冬舎文庫)

MLBのピッチャー・長谷川滋利の書いた英語に関する本。長谷川といえば「インタビューを英語で受け答えできるほど英語が流暢」というのをご存じの方も多いはず(エントリ後半に動画あり)。勉強法と銘打ってあるけど、それよりもアメリカ体験記・英語習得記というほうが適切。扱われているテーマは、英語学習・アメリカ社会・MLB・日本人気質などなどといった感じ。専門のライターじゃないので若干の読みにくさはあるけど、トップレベルの世界で戦ってきた、MLBの「なかのひと」の話だけに面白いです。平易な内容なので頑張れば一日で読みきれるし。
まず驚いたのが、結構ガッツリ英語学習してたんだな、ということ。(大変失礼ながら)野球選手がこういう勉強系をガッツリやるイメージはなかったんだけど、長谷川は日本在住の頃からかなりやり込んでたのね。オススメの教材に「ヒアリングマラソンアルク)」や「NHKラジオ英会話」が出てくるって、本気で取り組んできた証だと思う。(ここでスピ◇ドラ◇ニングとか出てきたら最高に面sh・・・あ、なんでもありませんw)
長谷川の勉強法で一番共感したのが、ヒアリングを最重要項目に挙げていること。日本でバスでの移動中にも聴いていたそうだからかなり本格的(いや、これくらいが当たり前だと思うんだけど、案外世間でそれが一般的じゃないからね)。インタビューでも十分立派な発音で話してると思うけど、やはり音を重視した結果なんだろね。これは自分の考え方と一致するので嬉しかった。大抵の言葉は、文字よりも先に音が生まれているはずなので、そういう点からも音の方こそ重視すべきとオレも思う。
あとアメリカでの生活記も興味深かった。語学の壁だけでも大変だというのに、それに加えて異国の社会制度なんかホント右往左往の連続だよね。オレの周囲の留学生も四苦八苦してるし。異国の地で体当たりで物事を解決していった苦労は、自分も状況が少し似ている(日本には住んでいるけれど外国人に囲まれてたり)ので共感の連続。そしてそんな壁を乗り越えつつ、相手の文化に溶け込もう、輪に入っていこうとする姿勢はホントに素晴らしい。オレもアカデミアを、この姿勢で闊歩したいなと思った(まだまだ要語学力ですが)。
長谷川の英語でのインタビュー動画を2つ見つけたので貼っておきます。

「you know」がメッチャ多いなぁーと思ったんだけど*1、コメント見る感じ、ネイティブはそこまで気にしてないみたいですね*2。個人的にはないほうがスッキリ聴きやすいかな。・・・あと、この左のお兄さんの英語が部分部分しか分からない。悔しいわ。

スポーツの世界でも(イチローほどド派手ではないが)立派な結果・成績を残し、おまけに文化面でも溶け込んでいく様は、まさにオレの憧れかも。知的なスポーツプレイヤーって格好いいなぁ。オレもいつかはこういう人間になれるように、より一層頑張りたいね。

*1:ロンドンに住んでた彼女の姉ちゃんもよく使ってた。

*2:ミシェル・ウィージョニー・デップベッカムもよく使ってるぜというコメントもww。