日本の大学のネームバリューは高い?

研究がなかなか良い感じなので、勢いに乗ってあんまり内容のまとまってないブログを書いてみる。先日、彼女(タイ人)・友人(中国人)・後輩(日本人)と自分の4人で焼肉を食べに行って、そこで出た各国の大学に関するちょっとした話である。
自分は日本の大学にはかなり失望していてとても悲観的にモノを見るクセがある。それで「フィンランドの大学なんかは卒業がかなり厳しいと聞いたことがあるが、日本の大学はそれに比べれば簡単すぎて、学位が意味を成していない」と言ったところ、友人が意外なことを言った、「でも、フィンランドの大学を卒業した人は中国では就職が難しいと思う。日本やドイツの大学を出た人はそれに比べれば高く評価されるよ。」と。それに続けて彼女が「そうそう。日本の大学は卒業が難しいとタイでは有名。それであまり行きたがらない(笑)。」とな。あまりに意外なことを言われて、正直かなり驚いた。
いろいろ理由を聞くと、以下のようなことらしい。まずタイ人から見た難しい理由だが、これは「日本では日本語での勉強を強いられる」という事実。授業やゼミが英語で行われないため、タイ人(というよりたぶんほとんどの外国人)にとって大変にハードルが高いのだという。他の国だったらそんなことないので、やりやすいほうに行こう!となるそうである。なんだかガラパゴス環境が評価を底上げしているような感じ。もう一つの中国のケースは、どうやらネームバリューのようである。昔の中国の政治家がたくさん留学していたというような歴史的な経緯から、早大なんかは中国では不当に評判がいいのだが、そういう感覚が中国社会に根付いているらしい。なので、どこぞの知らん国の大学よりは評価が高くなると。
それともう一点意外だったのが、日本の教育水準の高さ。中学高校のレベルの高さは他国からみても高いそうである。確かに以前、中国人留学生たちと数学の話になって、自分が高専3年あたりで習った微分積分のある項目が、中国では大学2年で習ったということがあった。ただ、これについては残念ながら大学・大学院でひっくり返る。「日本の大学生はいつ勉強してるんですが??勉強しなくても大丈夫なんですか?」と留学生からきかれるほど、日本の大学生は勉強しないという評価を頂いている。
英語力については言語学的・音声学的・文化的に大きな差があるからしょうがないにしても、それ以外の点で負けないように、日本の大学・学生も頑張ってほしいものである。おわり。