Google 英文ライティング

Google 英文ライティング: 英語がどんどん書けるようになる本

Google 英文ライティング: 英語がどんどん書けるようになる本

一昨日のエントリ【id:wosugi:20110207】で紹介した『英語「なるほど!」ライティング』と同じ著者の本です。病床で読んだ本パート3。(病気のくせにオレ本読み過ぎや・・・)
この本のテーマは「Google検索を駆使してネイティブチェックもどきしながら英文を書こう!」です。Googleワイルドカード検索を使って(多数決の理論で)正しい前置詞やコロケーションを見つけたり、検索で得られた実例文からその前後に来やすい句を学ぶ、といったテクが実例を用いて説明されています。一般の方々にはあまり馴染みがないと思われるワイルドカード検索も、手順が丁寧に説明されていて親切です。所望の結果を得るためのキーワード入力のコツなどにも結構な紙面を割いています。本の後半は、一昨日紹介した本の内容と似たような事が簡単に書いてあります。
以前からこの手のテクは自分なりに工夫してやってたので、読んだ時の衝撃は「なるほどライティング」に比べると劣りますが、それでもまだ名著です。特に検索サイトが文脈辞書として使えると知らなかった人には目からウロコの本だと思います。また意外と知らなかったテクもあったりして、個人的に良い落ち穂拾いになりました。「なるほどライティング」でもそうだったのですが、この著者の本は文章構造からページの見た目まで、とにかく読みやすいですね。ライティングに関する本が読み辛いとか正直こっちが恥ずかしくなりますが、この著者に関してはそういうことは皆無です。理系・文系の双方から好まれるスタイルではないでしょうか。図も多いのでコンピュータに詳しくない人でも読みやすいと思います。
ところで、この手のウェブ検索による英文チェックのサービスは最近見かけますね。例えば↓とか。

とは言いつつ、自分は結局アルクのサイトしか使ってないですけど。なんか肌に合わないというか。わざと“concentrate into”で検索したときに、候補に“on”が出なかったのがどうにも納得がいかず(笑)。中で何やってるか怖いから、これだったらアルクの実例集から探すほうが安心っていう感じで。