2秒遅れ

こんなん見つけた。ちょっと古い記事だけど。まさにオレの専門。

地デジ放送では(DVDと同じで)MPEG-2という方式を使って圧縮伝送してます。MPEG-2では、着目フレームを時間軸の両方向からフレームの内容を予測する方式を採用していて、参照に必要な複数フレームの全てをバッファに保持しておかないと復元できず、かつ時間バラバラな順序でデコードされるので並べ替えの処理も必要になります。加えて(これは想像で言ってますが)、もしフレームの複雑さによってデコード時間に差があるとなると、(CDプレイヤーの音飛び防止と同じ原理で)それを吸収できるくらい十分に先読みしていないとコマ飛びが発生してしまいそうです。このあたりの事情はBlu-rayに採用された最新のH.264/AVCでも同じです。
そんなに速報性を重視したいんなら、それ専用の帯域を確保すればいいんでない?と思うんですが、情報量もそんなに多くないと思うし、地震や台風が多い日本ならなおさら。インフラの整備とかの問題は多分にありますが。
余談ですが、この時間遅れがあるために、地デジでは時刻表示を正確にできないという問題があって、それを誤魔化すために時刻変化にアニメーションが用いられているそうです。福さ屋もピシャッとお知らせできないなんて・・・*1

*1:福岡ローカルネタです。