富士フイルムが開発したロスレス画像圧縮方式『Xena』

2006/09/28 のIEICE研究会報告が最新かな?。奥村先生のブログで知った。日経エレクトロニクスに掲載されていたらしい。

JPEG2000ロスレス(なのかどうか記事では判別できず)とほぼ同程度の圧縮率で、処理速度が20倍程度高速とのこと。↓はその技術概要について述べてある研究会報告。

予測符号化ベースで、平面予測とランレングス・ハフマン符号化のシンプルな組み合わせ。平面予測を式変形→MMXの並列計算によって高速化を実現した模様。予測誤差を+8シフトする誤差リマッピングを施して(多くの値の上位ビット列が0になりやすい)からランレングスという荒業(驚)。JPEG-LSの誤差絶対値順リマッピングに比べると、なんとも泥臭い印象。文章も一般的な研究報告のスタイルとはかなり違ってて、個人的にちと読み辛かったが、とりあえず技術者魂は素晴らしいと思った。