学振予算案は結局増額?

平成22年度の予算案がクリスマスに閣議決定してたみたいですね。閣議決定なのでこのまま国会提出という感じなのかな。。

気になっていた科研費関連の項目をチェックしました。特に来年度採用予定の学振に関する項目(P.5の特別研究員事業)。

結局は昨年より予算増↑(昨年度より+4億円,+2.6%)みたいです。事業仕分けで半分に縮減って言われていたのに。ちなみに、事業仕分けでは廃止とされていた知的クラスタもすぐに廃止ではない模様。ソースは↓なんですが。

んー、あんだけ振り回されて、これだけ国債発行して、結局増額ってどうなんだというのが正直な感想です。いや、来年の自分の状況を考えれば大変ありがたいですけどね。これをキッカケに何かしら改革されるのか!?と期待はしてみたものの、実はあまり変わらなかったことに将来の不安を感じてしまいます。
学振については賛否あるけど、優秀な学生をアカデミックに残すという意味では大きく機能していると思うし、自分のように学費を自分で捻出*1している学生からすれば、借金しながら学校に行かなくてよくなる学振というのはとてもありがたい。これなしに博士課程はかなりの高い壁になります。できれば廃止かどうかの議論よりも、給付額の妥当性や評価制度の改善などにもっと力を入れて欲しいと思ってます。「なんでこの人が学振?」とか「えぇーこんな凄い人でも落ちたの??」っていうケースがたまにあるのでそれを防ぐ意味でも。手間は確かにかかるだろうけど、評価結果にあわせて支給額を変動させるとかできないものなのでしょうか。。。
ここ数年の学振はDC重視のようで、その採択率は今や25%を超えています。一方で一人当たりの研究費は年60万円に抑えられてます。数年前は90万で、もっと前は150万?とかだったらしいけど(←ソース未確認です)。方針としては薄く広くという感じでしょうか。アカデミックが突出してナンボの世界だということを考えれば、薄く広くってやり方はなんだか逆な気もしますけどね。・・・オレはその薄っぺらい所に乗っかってるかもしれないので大きな事は言えないですけど(苦笑)。
とにかく、学振は予算の無駄だ!と言われてしまっては受給者である学生サイドも悔しいので、できれば定期的に評価を行うようにして、その評価結果を予算に反映させるような、本当の意味での研究者養成として機能して欲しいなーと思います。またそれに答える研究成果を上げたいものです。

*1:学生支援機構とか学内奨学金とかリサーチアシスタントとかで。