留学生の就職活動

うちの学校は7割が留学生で、友人も外国人ばかりというかなり特殊な環境です。その留学生のほとんどは日本での就職を希望することが多くて、M1の3月くらいから本格的に就活に励んでます。留学生の就職は日本人学生に比べて難しいようで、そこそこ優秀な留学生よりも、そんなにできない日本人のほうが、内定ゲット率はなんとなく高いような印象がオレ的にあったりします。
留学生が内定をもらいにくい理由として、よく周囲で言われてるのが「言語力」です。面接時点(4〜6月くらい)での日本滞在時間が0.5〜1年程度の人がほとんどで、日常会話ではまず問題ないレベル(未知な単語を日本語で説明して理解できる)なんですが、就活特有のフォーマルな日本語と独特な文化はなかなか難しいようです。エントリシートからメールのやり取りまで非常に苦労していて、よく質問されます(そして明快に答えれない自分がいるw)。就活のやりとりなどは日本人にとっても難しいことですから、外国人にはなおさらだと思います。そういう点で不利なのは確かでしょう。
ただ一方で、そういう言語力・文化力を一度横に置いてみると、能力的には平均的な日本の大学院生より優秀な人が多いように思うのです。そもそも言語力の伸びも相当なもので、半年でそんなに会話ができるようになるのかっ、と驚かされっぱなしだったりします。日本人が英語をそんなに習得できるかといえば、どうなんでしょうか。日本に来るだけあってバイタリティも割とあるように思いますし。
で、ここからがオレの意見ですが、言語力なんて数年で身に付くわけなんだから、もっとその他の能力的な面に評価の比重を置くのもいいんじゃないか、と思ってます。あまりに優秀な留学生が就職できないのを見ると、「日本はこの先、日本人の戦力だけで世界に勝つ自信があるのか?」と考えてしまうんですよね。日本の職場環境は特殊なので、そういう異端(?)を排除したい気持ちが実はあるのかもしれませんけどね。一緒にいる居心地の良さは日本人のほうが確かに有利ですし。
落とされる原因が言語力でなかったなら、↑の議論は全く見当違いなわけですが、実際のところどうなんでしょうね。やっぱり島国文化が原因なのかな。もったいないなぁ。